宙の音楽絵本 電子プログラム

 

紙プログラムに関するお詫びと訂正
紙のプログラムご挨拶の冒頭に「第二弾 夏の音楽絵本」とありますが「第三弾 宙の音楽絵本」の誤りでした。訂正しお詫び申し上げます。

ゲスト プロフィール

濱名さおり

神奈川県出身。東洋英和女学院大学人文学部社会科学科卒業。卒業後、ミュージカル『オズの魔法使い』で初舞台。サンリオピューロランドでダンサー兼シンガーを務めた後イタリアへ留学しオペラの発声を習得。G・シミオナート国際オペラコンクール第3位受賞。主な出演作にオペラ:『コジ・ファン・トゥッテ』デスピーナ、『ラ・ボエーム』ムゼッタ、『カヴァレリアルスティカーナ』ローラ等。2015年1月にシアタークリエ『クリエンターレ』に出演しオペラとミュージカルの両方の楽曲を歌う。藤原歌劇団正団員

本日の演奏曲

オープニング
1 ぼよよん行進曲

宙の音楽絵本「夜行列車とデネブの希望」
脚本:内田 奈津子
2 白鳥
3 君をのせて
4 線路は続くよどこまでも
5 銀河鉄道999
6 ハメハメハ大王
7 どこまでも ~モアナと伝説の海より
8 チャルダッシュ
9 フレンド・ライク・ミー
10 ドレミの歌
11 前奏曲 『鐘』作品3-2
12 ワン・デイ・モア
13 アヴェ・マリア シューベルト作曲
14 ビリーブ
15 U & I

アンコール
地球のうた

プログラムで書ききれなかったこと

なんのために勉強するのか?

このお話の中で、「勉強するのは何故か?」という疑問がでてきました。これに関してプログラムに書ききれなかったので、こちらに書かせていただきたいと思います。
この「勉強するのは何故か?」子ども時代に一度はぶつかる疑問ではないでしょうか?

私もそう考えていました。笑

まだまだ人生経験の少ない子どもたちに勉強の大切さを実感してもらうというのは実に大変なことです。

でも、大人になって間違いなく言えることがあります。
勉強はまったく無駄にならない。そして勉強できるうちにたくさんしておくべきだ。と。

「勉強するのは何故か?」という答えに対して答えは無数にあります。
今回、猫のユウがたどり着く答えは、数ある答えのたった一つに過ぎません。
ただ、猫のユウが経験を重ねた中で、1つの目的をみつけ、そして勉強というものに向き合ったというだけのことです。

ですから、これが答えなのではなく、色々な経験をするなかで勉強の必要性を個々それぞれが見出していくことが必要ですが
その一つの一例としてこんなことを感じた人がいたんだよ。というそんな話です。

結局、何かやりたいことができたときに、様々な知識が助けになります。
将来どんなことをするにしてもベースとして最低限知っておいたほうがいいよね?ということをまとめたのが義務教育の中での勉強なのかなと私は思っています。そこから広げていくにしても基礎としてしっておくべきことですから、まずは目の前の事を頑張ってもらえたら嬉しいなぁと親としては思っています。

そして、知識をえるだけではなく、大変なことに取り組む過程にもまた学びはありますからね。

そんなわけで、猫のユウは一つの答えに辿り着きましたが
皆さんは、今「勉強するのは何故か?」と尋ねられたらどんな答えをするでしょうか?

考えてみてくださいね!

世界も未来も私達の手で変えられる。ねぇ?そう思わない?

「世界も未来も私達の手で変えられる。ねぇ?そう思わない?」というセリフが今回のこの物語の一番伝えたかったことです。

子どもたちにはこれから私達より長い人生が待っています。その未来はまだまだ自分たちの手で明るく、楽しく変えていくことができます。

様々な問題が世界で起きていますが、それでも子どもたちにはたくさんの力と可能性が眠っていて、今できていないことだって叶えることができるんです。

そして大人である私達もまたそれを諦めてはいけないと思っています。

「子どもたちに希望ある未来を手渡す」がミッションのCOCOHEですが、今回のこのテーマはまさに希望ある未来は私達ひとりひとりの中にちゃんと眠っているという事を伝えられたらと思って作った物語でした。

どうか。私達のあいする子どもたちが生きる未来が希望に満ちた素晴らしい世界となるように、このコンサートの事を思い出した折には子どもたちにそんなお話をしてもらえたら嬉しいなと思っています。

物語全文紹介

夜行列車とデネブの希望

お話
無数の星が輝く夏の夜空。その空を見上げるとそこには大きな白鳥が羽ばたいています。
白鳥座です。その中で一際強く輝いている星を「デネブ」と昔の人が名前をつけたそうです。
白鳥は古くから希望、賢さ、やさしさ、美しさを象徴する鳥と言われています。
このお話はそんなデネブに見守られた猫とうさぎの旅のお話です。

お話
満天の夏の夜空を眺めてるネコのユウとウサギのアイ。
2人は夜行列車に乗り込んで世界中を旅しようと考えていました。
猫のユウは言いました。
「毎日毎日なんで勉強しなくちゃいけないのか君は疑問に思ったことはない?僕は毎日何故勉強しなくちゃいけないんだろうって思ってるんだ。その理由を世界中の人たちに聞いてみたいんだ。勉強になんの意味があるのかってね。」

隣に座っていたアイが言いました。

アイ
あなたは誰かと喧嘩したことある?
私はどうして世界から喧嘩がなくならないのか知りたいの。
きっと世界中のどこかにそのヒントがあるはずだわ。

お話
二人は夜行列車に乗り込んで行きました。

二人が乗った夜行列車が大空に向けて勢いよく走り出しました。二人の胸が高鳴ります。
窓から外を覗くと今まで2人のいた街の光がどんどん小さくなっていきました。
二人を乗せた夜行列車は満点の星空に向かってスピードを上げて宙を登っていきます。

お話
最初に2人がたどり着いたのはある南の島でした。
太陽がキラキラ輝く海に活気ある街の人々。
ユウとアイは砂浜を走り回って時間が経つのを忘れて遊び回りました。
笑顔で働く人々は言いました
「僕たちとっては遊びも仕事も自分の大切な時間なんだ。
遊ぶように働いているからずっと遊んでいるようなもんだよ。」と豪快に笑いました。

お話
次に二人がやってきたのはハンガリーという国でした。
二人は酒場で陽気に躍る人たちと一緒になって一晩中踊り明かしました。
彼らは言いました。「ともだちや家族と食べる楽しい食事が生きることを豊かにするんだ。」
二人もその夜、美味しい料理を食べて時間を忘れて笑い合いました。

お話
次に二人がやってきたのはオーストリア二人はここで壮大な自然と美しい音楽に出会いました。この街の人たちは言いました。
「自然や音楽と共に生きることが大切だ」と。ユウは言いました。「音楽と自然って似ていると思わない?」

アイ
私たちが、泣いても、笑っても、怒っても、
いつもそこにあるだけなのに力になってくれるわね。

お話
次に二人がやってきたのはロシアここで二人は危険を知らせる鐘の音を聞きました。
二人はその鐘の音に追われる様にその場から必死逃げたのでした。

お話
次に2人がやってきたのはフランス。2人はここで戦う人たちと出会いました。彼らは勇気をもって自由を求めて戦いました。
彼らは言いました。「自由のためには戦いも必要だと。」

ユウとアイは戦うほかに方法がないのかと考えていました。

お話
2人は旅の中で多くの人と出会い、一緒に笑い、美味しい食べ物をたくさん食べ、歴史や芸術、文化の話を聞きました。
国によって文化も生活も考えている事も全然違うことに二人は驚きました。
そして、ユウは旅の目的であった「なぜ毎日勉強しなくてはいけないか」の1つの答えにたどり着きました。

「世界中のいろいろな環境で生活する多くの人と分かりあうためには言葉や文化を知らないと相手の事を深くわかってあげることができないんだ。
たくさん勉強して多くの人の事を理解すれば僕達はもっともっとわかりあえるんだ。」多くの人が二人に優しくしてくれた一方で二人は人々が争う姿もまた多く目にしたのです。

アイ
どうして人と人とは喧嘩をするのかしら。仲良くしたらいいじゃない。

お話
「僕達に喧嘩を止める力なんてないんだよ。」ユウが応えます。

アイ
なぜ?

お話
「人の心を他人が変えることなんてできないんだ。」ユウが言いました。そんな話をしていると、ユウとアイはある町の大きな教会へ辿り着きました。
そこで2人は平和を祈る人々の姿を目にしました。

アイ
みんな平和を願ってる。

お話
ユウはアイに答えます。「平和を憎む人なんてこの世には存在しないと思わない?」

アイ
私わかったわ。喧嘩している人たちも何か守りたいモノがあるんじゃないかしら。
だから、世界も未来も私たちの手で変えられる。
ねぇ。そう思わない?

お話
ユウとアイは旅の中で小さな希望のカケラを手に入れました。そしてそのカケラが空にのぼり、天の川の中でひときわ輝くデネブという星に変わりました。
デネブは白鳥座の中心で今も光り輝いています。信じるか信じないかはあなた次第です。

おしまい

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