COCOHE 公式ブログ

作品づくりの裏でひっそりと考えていること

みなさん、こんにちは。
COCOHEプロデューサーの内田です♪

震災のニュースや様々な事件のニュースでお子様が犠牲になるニュースを目にするとものすごく辛い。

命の重さに子供も大人もないので大人が亡くなる事件だって等しく悲しいのだけど、
残されたご両親や親族の気持ちを思ったら
「辛い」なんて簡単な言葉にしては申し訳ないとも思う。
親の気持ちを考えたらその気持ちを理解できるなんて簡単に言うことはできないし、想像を絶する辛さを抱えていらっしゃるでしょう。

何年か前にデザインのイベントで起きた事件のニュースが未だに私は胸の中から消えません。事故に関係した人が知り合いってわけでもないのに本当に酷いその事故を今でも時々思い出します。

で、私がつくるお話は「命」とか「生まれ変わり」とか「死」とか「生」とかそんなものがテーマになることが多くて、それを周りからは「内田ゾーン」と言われています。0歳からのお子様向けにテーマが重すぎるって。最近それを「思想強いコンサート」と表現しています。笑

でも私は作品を作る中で大したことはできないけど、もしもお客様の中に大切な人をなくした人がいるならばほんの少しでも心が軽くなるようなメッセージを届けられたら良いなという想いがありながらお話を作っています。

「私の想いは届いているのだろうか?」いつも思いながら物語を送り出していたりします。
「秋の音楽絵本」や「星の音楽絵本」なんかはとくにその思いが強い物語かなと思っています。

いや、正直、辛い思いを抱えている方にどういう言葉で寄り添えるのかは私自身明確な答えはないんです。
「この想いは寄り添えているだろうか?」といつも思いながら色々な言葉を届けようとしているそんな感じです。

私も幼い時に母親を亡くしていたり、妊娠の超初期の流産があったり、私の子供が1歳で脳出血で意識不明で病院に運ばれたり(今すこぶる元気です)と「命」と向き合う時間はそれなりにあったように思います。
もしも私だったらどんなメッセージが届いたら心が軽くなっただろうか?と必死に想像してはみるものの、人の気持ちがわかると思うほうが短絡的であるとおもうので、気持ちはわからないけど「あなたの気持ちに寄り添える何かを生み出したい」という気持ちだけを大切に私なりに形にしていきたい考えています。

人の死をどうにか苦しみすぎず、受け入れられやすくできないものかと色々と考えている。

でも、やっぱり大切な人の死は辛いし、悲しいものには変わりがない。それでも残された人間は前を向いて歩いていかなくちゃいけないわけです。

苦しい思いをしている人の心をほんの少し軽くしたり、前を向けるようにすることも歌を歌たり、舞台に立ったりする人間の仕事のひとつであると思うので、その気持は忘れずに今後も真摯に舞台に立ち続けたいと思っています。

音楽ができることは決して大きくない、でも音楽にしかできなこともあると思うのです。

自分に才能があったなら、もっと人を助けられたのにと自分の才能に抗いながら頑張ります。

新作の「花の音楽絵本」そんな雰囲気のテーマで書き上がりそうで、少し構想が見えてきたところです。楽しくて少し切ないお話になるのかなと。多分ですが・・・。笑

で、あくまでもそれはひっそり裏で考えていることで、基本的にはみんなが楽しめるコンサートにしているつもりなのでご安心ください。笑

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