COCOHE 公式ブログ

スペシャル★パーティの解説&みどころ紹介

みなさん、こんにちは。

COCOHEプロデューサーの内田です。

本日は1月26日開催の「スペシャル★パーティ」のオチも含むネタバレありの解説です。
もし、物語の内容は公演の後にで観たいという場合は以下ネタバレ有りの解説ですのでご覧にならずに公演を楽しみにお待ち下さい♪

 

—-ここからネタバレ含みます—-

 

概要とテーマ

この物語はお客様が投票で「選択」した演奏曲に合わせて5月5日のCOCOHEの5周年を記念して制作したストーリー仕立てのコンサートです。

このコンサートのテーマは「人生の選択」で、お客様の小さな選択(曲を選んでくれたこと)が一つの結果になった事を目の前で起きる事象として楽しめるという点が見所かなと思います。

選択できるという幸せ

世界には大きな力で押さえてけられて自分の意思で選択したくてもできない人が結構な数いたりします。
そのように考えると色々問題がある日本ではありますが、本当に幸せな環境にいることには違いないと思います。
選択できるということが当たり前な社会ゆえ、そのありがたさに気づかない人も多いのではないかなと思うのです。選択できる事を放棄する人も多くいます。

選択というのは時に面倒で、リスクと責任が伴ったりします。ですから選択しないという選択は安心だったり、楽だったりもします。
それでも自分の人生のオールは自分で握って生きていくべきだなと私は思うのです。

大人になれば選択しないで逃げてしまうこともあるかもしれないけど、子供のうちは自分で考えて選ぶという事を小さなことから習慣にした方が良いのじゃないかと私は考えています。

子どもたちにどんなメッセージを伝えようかと考えた結果、「自分の人生は自分の力で選択し進んで行け」という事を伝えようとなったわけです。

ストーリーに関して

この様にして生まれたストーリーですが、舞台が「あの世」ってと思われる方も多いことでしょう。
今回の投票でアベマリアがランクインした関係で、ちょっと他と雰囲気の違うこの曲をどう使うか考えていた時に「そうだ!あの世にしちゃおう」と設定を決めるきっかけになったのがこの曲でした。
私の予想では日頃のアンケートでも人気のフニクリ・フニクラ(鬼のパンツ)がランクインするだろうと予想していたので、想定外の結果でしたが、結果ストーリーが面白くなったのかなと思っています。

アベマリアによって送り出された少女があの世にやってくる。ところからはじまります。(厳密にはあの世ではないのですが・・)

冒頭部分 リハーサルの様子

ここでも話している通りあの世とこの世の間という設定です。

で、そこでやってきた人に生まれ変わるかあの世に行くか番人をしているのが柳内ゆうすけお兄さん演じるホワイトマンです。

ここで自分の生まれ変わりたい人生を選ぶというところで物語が進んでいきます。

なぜ、この少女が生まれ変わらなくてはいけないかというと「あの世に持っていく大切なもの」をまだ手にしていないからです。

「あの世に持っていく大切なもの」がなんなのか?という点ですが、これは人それぞれ解釈してもらって構いませんが、自分自身が真の幸せに気づくことなんじゃないかと私は考えています。

お金持ちになるとか、有名になるとかそういうことではなく、人として本当の幸せとはなにかに向き合い、それに気づくことができたときに「あの世に持っていく大切なもの」が手に入るのだと思います。それを持ってあの世に行く事がこの世界では求められているようです。

そんな風に少女の物語が進んで行きますが、ここでホワイトマンの謎にも触れておきたいと思います。

ホワイトマンがここにいるのは「罰を受けているから」だと話しています。
生きている時に絶対にしてはいけない事をしたために「自分で選択することを剥奪さる」という罰を受けているのであの世とこの世の間にとどまり続けています。

絶対にしてはいけないこととは・・・

そうですね。わかりますよね?
自死ですね。

そんな背景を背負っているホワイトマンとおもってみるとまた見え方も変わってくるかもしれません。

いつか、大人向けにホワイトマンの生きていた頃の話を書きたいとおもっています。

この設定に気づかない人も多いとは思います。
ですが、度々報道される子どもたちの痛ましいニュースを見るたびにそんな思いをする子が居なくなることを願ってこのような設定で話を書きました。

この物語で啓蒙したいというわけではないのです。ただ、ただ、私の願いです。

さて、この主人公に関してですが

この少女の正体は「池田祐子お姉さん」です。

物語の中では明確な表現はありませんが、「私やっぱり、1人でも多くの人を幸せにしたいの。それが私の幸せ。私、このココエっていうグループで子供たちとその家族の皆さんのために歌う人生を送りたい。」というセリフでそうであるとわかるようになっています。

このお話はフィクションですが、主人公は池田祐子お姉さんが生まれる前に今の人生を選んでいる様子というそんなお話です。

作者の完全解説でした。笑

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