みなさん、こんにちは♪
COCOHEプロデューサーの内田(UPN)です。
最近、ようやく自分の声が割と好きと思えるようになって来ました。
人はどう思うかわかりませんが、自分で自分の声が好きと思えたのは私的にはかなり大きな進歩だったりします。
師匠からは「良い声だ」と言われ続けていたのですが、まったく自分ではそう思わず、自分の声がずーとフレーニみたいじゃない、チェドリンスみたいじゃない。どうして憧れてる歌手みたいに歌えないんだろうってずっと思って来たのですが、最近ようやく自分の声の良さを良さとして受け止められるようになって来た気がします。
自分で自分の声を表現するなら
「人との戦いを知らない声」(笑)
私、良くも悪くも日本のオペラ界には入れずに生きて来たので戦う相手がいない声だなと思うんです。
もっと強く歌おうとか、もっと誰かより上手く歌おうとかそう言う邪念がないところが自分の歌の良いところだと思います。笑
いい意味で〈だれかのように〉を諦めた声になってきたなと。(笑)
自分を受け入れた素直な感じの声がこの年齢で出ているところが自分の声の良いところかなとおもっています。
もしも日本のオペラ界の中で歌っていたらこの声で歌っていなかったと思う。
きっと負け惜しみのような気持ちも含まれているかもしれないけど、結果良かったと思える事ではあります。
環境が変わり、精神が変わると声も変わる。
少しだけ解説すると私の声はイタリアでは「リリコ」という種類の声になります。
叙情的な声で、20~30代くらいの主人公の声に当てられることが多い声種になります。
さらに付け加えるとそんな中でもPucciniを歌うのに向いている声なんだそうです。これも当時はあまり納得していませんでしたが、確かに今聞くとPucciniにあう声だなと思うようになりました。約25年目にしてようやく当時イタリアで言われてたことが腑に落ちました。(遅すぎ。笑)
幸せな環境で歌えている証拠かなと。
その幸せに甘んじることなく、人とではなく自分自身と向き合い精進していいきたいと考える次第です。