COCOHE 公式ブログ

良い声の使い道

みなさん、こんにちは♪
COCOHEプロデューサーの内田です。

みなさん、御存知の通り私は舞台に立つときだけUPNという名前で活動させていただいております。

もしかすると未だに別人だと思っている人がいらっしゃるかもしれませんが、同一人物です。(笑)

以前、私の知り合いでも本気で勘違いしていた方がいたので、もしかするとお客様の中には気づいてない方もいらっしゃるのかもしれません。

さて、そんな歌手としてのUPNですが、
元々、ミュージカル俳優を目指していまして、ミュージカルの専門学校に進みました。
ところが卒業後に出会った師匠に「声がいいからオペラを勉強してみると良い」といわれましてあれよあれよとイタリアに連れて行かれました。

イタリアに行ったらイタリアの師匠からも「声が良いからイタリアでちゃんと勉強しなさい」と言われてあれよあれよとイタリア留学へ。

そんなかんじで私は歌を始めてからというもの「声がいい」という言葉だけでやってきた感があります。(笑)
神様もがっかりしたでしょうが、この良い声を使いこなすには、幾分、性格が怠惰だったのです。
だから歌がうまいんじゃなくて「声がいい」と表現されます。

ヴァイオリンで言うなら超高価な楽器を素人が弾いているようにあの頃の師匠たちには見えていたのでしょう。

世界的なイタリア人オペラ歌手の方にレッスンしていただいた時も「あなたの声はとても美しい」と言ってもらいました。

声の良さを世界的に認められました。(笑)

それでも、不思議なもんでそれだけ言われても「声が良い」と言われることに慣れすぎていて、自分の声の良さについて考えたことはなかったし、別に大して声が良いとも思わずにこの歳までそれでも歌が大好きでやってきてしまいました。

録音で自分の声を聞くと「なにこの気持ち悪い声。これが私の声?」と思う経験ありませんか?
ずーっとそう感じていました。全然、好きな歌手の声みたいにならないと。(笑)

声というのは生まれ持ったもので、楽器のようにお金を積めば買えるわけでもありません。
もう、生まれたときから生涯替えることができない神様からの贈り物です。

だから、「声が良い」というのは私が生まれつき超ラッキーガールだったということです。

その声を活かすためにちゃんと勉強しろと言われ続けてきたので、なんとも思わなくなっていました。(笑)

なんですが、最近時々、自分の録音を聞いていると「あーこの声良い声だな―」と思うことが時々出てくるようになりました。(かれこれ20年以上勉強していてようやくです)

なるほど、なるほど。

だから声が良いと言われていたんだと最近、本当に最近認識したんです。(遅すぎ―る)

私は1つの公演の中でも色々な歌い方で歌を歌っています。
ミュージカルもオペラも勉強してきたので、そこは使い分けてちゃんと曲に合わせて歌いたいという思いがあったりします。
それはその曲の表現にあった声の出し方があると思っていますし、その曲の魅力を最大限引き出せる歌い方でと思っているからです。

それでも、やっぱりクラシックな発声というのは声の美しさを最大限に引き出す出し方なのでお客様からもUPNのクラシカルなものを聞きたいというありがたいメッセージを頂くことがあります。

ありがとうございます!

全部が全部クラシックだと、ありがたみがなくなりますから。(笑)
まぁ大体1演目に1曲いれたいと思っております。

で、そう思った時に
この声をどう使おうか?と考えるようになりました。

でも答えはすぐにでまして
私は1つ決めたことがあるのです。

自分のこの声は「人を幸せにするためだけに使おう」と密かに心に決めたのです。

歌だけではなく、話す言葉も、すべて人を幸せにするために使おうと。
人を幸せにする希望ある言葉を語り、人を幸せにするために歌う。

逆に言うと人を幸せにしない言葉はしゃべらない、人を幸せにしない歌は歌わない。

そうやって使わないときっと生まれ変わったらこの声を返しなさいと神様に言われてしまうでしょうから。笑

そんな事を決めた今日このごろです。

そして、声がいいだけじゃなく歌がうまいと言われるように今後も精進していきたいと思います。

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